製品導入事例

コスト、機能、サポート力が違う。

計測器メーカー/計測器入力パネル 様

温度計測端末の後継機開発で

製品などの温度とともに、その時の担当者や計測時間など各種の情報を記録する温度検査端末。各種情報をインプットするために、入力パネルの操作性はこの製品にとって大きなポイントとなる。中でも、製造の現場でスタッフが軍手をはめた状態でもミスなく入力できる、確実で分かりやすいクリック感は重要だ。その上で、可能な限り低コストを追求したい。こうした要件を満たし、採用されたのが、マルサンネームのシートスイッチだ。

金属ドーム・レスのスイッチを提案

この温度検査端末の入力パネルには、従来、金属ドームによるスイッチが採用されていた。確実なクリック感を実現するには、金属ドームは大切なパーツだ。その一方で、すべてのスイッチに金属ドームを配置せねばならず、パーツ点数が増え、コスト増の要因ともなっていた。
そこでマルサンネームでは、金属ドームによらず確実なクリック感を実現するシートスイッチを提案した。独自の製造方式により、クリック感は多彩にチューニング可能。硬さ、軟らかさ、ストローク、クリック荷重が、必要に応じて自在に演出できる。それまでの金属ドームと同等のタッチも実現できるため、従来モデルのユーザーにも違和感なく利用できる。しかも、金属ドームを廃したシンプルな構造により、トラブルの可能性を減らすとともに、大幅なコストダウンも可能となる。

納得いくまで、評価試験をサポート

この温度検査端末には、マルサンネームのシートスイッチは初採用となる。しかも、それまで採用実績のない金属ドーム・レスのタイプのため、開発にあたってはさまざまな面から評価が繰り返された。電気的な特性の確認はもちろん、焦点となったクリック感の評価もさまざまな切り口から慎重に行われた。
評価試験にあたっては、開発スタッフが狙いとする評価が迅速に行えるよう、マルサンネームによるサポート体制が整えられた。開発スタッフの求めるサンプルのほか、マルサンネーム側が提案するサンプルなどもさまざまに迅速に提供された。この評価作業で、所期の電気特性やクリック感が得られることが実証され、正式な採用が決定された。

新たなプロジェクトも進行中

こうして新たな温度検査端末ではマルサンネームのシートスイッチにより、確実で使いやすい操作フィーリングを備えながら、パーツ単体で約15%ものコストダウンもあわせて実現された。
この計測器メーカーでは、他の製品開発も進行しているが、そこでもマルサンネームの製品の採用が計画されているという。製品開発のソリューションとして、マルサンネームの特徴ある製品群や提案力が、着実に評価された証といえるだろう。