製品導入事例

30%ものコストダウン。

楽器メーカー/電子楽器 様

世界で人気を集める電子楽器

オルガンやピアノなどで、すっかりおなじみとなった電子楽器。最近ではドラムなどの打楽器、バイオリンなどの弦楽器なども開発され、その人気は日本だけでなく、世界各国でも大きな広がりを見せている。
打つ、弾くといった人間の微妙な動作を各種センサーで電気信号化し、音として再現する。匠の感性が宿る領域と、最先端のエレクトロニクスが高い次元で融合した、まさに日本ならではの製品といえる。ここでも、マルサンネームの製品が利用されている。しかも、センサーという、電子楽器の生命ともいえる部分だ。

同じモノなら、もっと低コストに

「もっといいモノは作れないか」「同じモノであれば、もっと安く作れないか」製造業であれば、どの企業も追求していることだ。この楽器メーカーでも、同じような研鑽が重ねられていた。こうした中でクローズアップされたのが、電子楽器のセンサーだ。開発担当者に対して、マルサンネームのセールススタッフが「このセンサー、当社ならもっと低コストでご提供できますよ」と提案したのが発端だった。この楽器メーカーとは、マルサンネームはすでに3年以上のセンサーの納入実績があり、その中で製品の品質や性能に対する評価は得ていた。そこでさっそく、センサーの評価試験が始められた。

納得の製品開発を支援

電子楽器のセンサーは、優れた精度が求められる。演奏者の「音に対する思い」を正確に受け止め、その情報を電子制御部に伝えなければならないからだ。ここで正確な入力がなされなければ、演奏者が思うような音が楽器から出てこない。マルサンネームのセンサーは、演奏者の感性を表現するだけの性能を備えているか、評価試験は充分な時間をかけて行われた。全世界への輸出を念頭にした温度・湿度の環境適合テストをはじめ、100万回を超える打鍵試験でも、マルサンネームのセンサーは正確に作動し続け、開発スタッフの信頼を獲得。正式な採用が決定した。 また実際の開発にあたっては、理想とする電子楽器づくりのために、「この部分をあと1ミリ、削りたい」など、開発スタッフから細かな仕様の要求があった。そのたびにマルサンネームでは試作品を提供し、納得のいくまで打合せと試作が重ねられた。

感性の世界を広げる

こうして、新たな仕様の電子楽器が完成した。この楽器メーカーならではの、感性に富んだ音の再現に、マルサンネームのセンサーがひと役買うこととなったのだ。しかも、パーツ単体で、一気に約30%ものコストダウンという成果もあわせて実現。この楽器メーカーとマルサンネームとでは、新たな電子楽器の企画・開発のプロジェクトも進行している。